法定相続
目次
「法律が決めた相続のかたち」~法定相続ってなんだろう?
こんにちは。司法書士の近藤です。
最近お気に入りの散歩コースは、昔ながらの本屋さんが残る下町通り。ふらりと入った書店で、思わぬ一冊に出会える瞬間は、ちょっとした宝探しのようでワクワクします。
さて今日は、「法定相続(ほうていそうぞく)」について、できるだけわかりやすくお話ししようと思います。
この言葉、相続の相談を受けていると、よく聞かれるんです。
■法定相続って、そもそもなに?
法定相続とは、亡くなった人に遺言書がなかった場合に、誰がどれだけ財産を受け継ぐのかを、法律が決めているルールのことです。
つまり、亡くなった方の意思が書き残されていないときに、「この人とこの人が、こんな割合で相続するのが基本ですよ」と、あらかじめ定められているんですね。
■誰が相続人になるの?
相続人には“順位”があります。ちょっとだけ整理してみましょう。
第1順位:子ども(すでに亡くなっている場合は孫)
第2順位:父母(または祖父母)
第3順位:兄弟姉妹(亡くなっている場合は甥・姪)
そして忘れてはいけないのが、配偶者(夫・妻)は必ず相続人になるということ。
他の相続人と一緒に、財産を分け合う立場になります。
■割合はどうなる?
たとえば、配偶者と子どもがいる場合は、それぞれ1/2ずつ。
子どもが2人なら、それぞれ1/4ずつ分けることになります。
もう少し例を挙げると…
-
配偶者と父母 → 配偶者:2/3、父母:1/3
-
配偶者と兄弟姉妹 → 配偶者:3/4、兄弟姉妹:1/4
……といった具合に、組み合わせによって割合が変わります。
■でも、話し合いで変えられる?
はい。
遺言がない場合でも、相続人同士で話し合って、別の分け方にすることも可能です。
これを「遺産分割協議」といいます。
ただし、感情の行き違いなどでトラブルになることも少なくありません。
「法定相続」をベースに話を進めることで、無用な争いを避けることができます。
■まとめ:歩くように、ゆっくり理解すれば大丈夫
相続の話って、最初はどうしても構えてしまいがちです。
でも、本屋でじっくり本を選ぶように、一歩ずつ理解していけば、決して難しいものではありません。
「法定相続」は、法律が用意してくれた“道しるべ”。
自分や家族にとって、どんな道が一番いいのかを考える第一歩として、ぜひ覚えておいてください。
散歩の途中でふと立ち寄るカフェのように、気軽に相談できる場所があってもいいですよね。
気になることがあれば、どうぞ司法書士におたずねください。歩くペースで、一緒に考えましょう。
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